この記事は 台湾での部屋探し①遭遇する問題と対策 の続きです。
①も見てね!
この記事でまとめていること
- 物件探しサイト591の注意点
- 今までに遭ったクセモノ大家
部屋探しマスト条件が整理できたところで、いよいよ物件探しサイト591で検索をかけていきます。(使い方などは他サイトさんで詳しく説明されているので割愛します)
ですが「情報がアテにならない」という致命的な注意点があります。
注意1:物件のカテゴライズが甘い
591で探せるのは以下の4種類です。
賃貸形態整層住家:大きめのマンション
獨立套房:ワンルーム
分租套房:リビングは共有で、各個室を貸出。バスルームは各部屋に有り。
雅房:シェアハウスのようにリビング、バス・トイレ共有で各個室を貸出。
このうち、特に整層住家と獨立套房のフィルターが曖昧です。(というかマンションとワンルームというくくりがそもそも曖昧)
獨立套房が整層住家にカテゴライズされてしまっているケースが多数あるのです。逆もまた然り。
ちなみに分租套房や雅房ならFacebookでも物件広告がたくさん出ているようです。ちらっと見たら獨立套房の急募もありました。公寓(エレベーター無しのアパート)が多いようですが、そちらをお探しの方はチェックしてみてもいいと思います。FBで「台北租屋」と検索してみてください。
- 整層住家と獨立套房の二種類チェック(またはフィルター外す)
- Facebookもチェックしてみるといいかも
手間暇かけたら掘り出し物件があるかも!
獨立を装っている分租套房の見分け方
獨立套房で検索をかけ、いい物件を発見!
今度こそは借りられるかもと意気込んで内見予約の電話をかけました。
こちらの情報(何人で住むか、仕事は何かなど)を一通り話したところで衝撃の一言。
「ここは分租ですが、いいですか」
全然よくないわ・・・お願いだからちゃんと書いておいて・・・
またダメか、とポッキリ心が折れたのでした。
今回は「獨立套房」という表記を信じてしまったのですが、よくよく見ると怪しいところがあります。
右上の坪數は11坪となっていますが、左下の建物面積は28.80坪とかなり開きがあります。
室外坪数にはベランダ、雨よけ用のひさし、エアコン室外機置き場などが入る。
さらに「含公設」という表記があれば、ロビーや廊下、ジムなどといった共有スペースをマンションの戸数で割った坪数も含む。
つまり一戸28坪もあるはずが、坪数11坪と表記されているというのは、確実に他にも部屋があるということです。
That’s 分租套房
ちなみにこの物件の家賃は26000元と、同地区の獨立套房と同等でしたので分租にしてはかなり強気の家賃設定だと思います。
- 獨立と分租を見分けるには「坪數」と「建物面積」をチェック
- 「建物面積」が「坪數」より異様に広ければ分租の可能性が高い
注意2:サイト上の坪数と実際の広さが違う
サイトには15坪だと書いてあるのに、内見してみると明らかにそんな広さは無い。
そんな時はおそらく大家が坪数を水増ししています。
例えば坪数に含めてはいけない駐車場やら玄関外のスペースを含めていたりと、なんでも有りなのです。
注意3:地図が間違っている
MRTユーザーにとっては最寄り駅までの所要時間はあらかじめ知っておきたいですよね。ですが、591では所要時間が必ずしも書かれているとは限りません。
台湾はバイク民が多いから駅からの距離は気にしないのかも
あるとしたら「生活交通」か「屋況說明」欄に。
下の方には地図もありますが、実際の立地と全く違う場所が示されているものも多いです。特にスマホ版からだと、どうやら間違っている確率が高いようです。
内見に行ってみると全然違う場所だった、なんてことにならないようにサイト上の地図は信用しすぎない方が吉。
- Google Mapsに住所またはマンション名をコピペして場所を確認
注意4:屋上の違法建築も有り
屋上に小屋のような建物があるのを見たことはありませんか。MRTに乗って街並みを観察しているとかなり頻繁に目にするかと思います。
例えば士林駅ホームからちょうど見える高さの家々などもそうです。
あの屋上建築は「頂樓加蓋」といいます。家賃が比較的安いことから、好んで選ぶ人もいるようですが、台湾生活に慣れていないうちはやめておいた方が無難です。
建築費をかけないために鉄板で作られていることが多く「夏は天然のスチームサウナ、冬は冷蔵庫のよう」だそうです。
そして何より、居住者の権利が保証されません。なぜなら違法建築だからです。いつ撤去になっても文句は言えません。頂樓加蓋を借りるのであればそうなってしまった時に対処できるだけの経験値を積んでからにしましょう。
(参考:夏天熱爆!頂樓加蓋真的很差?他神回:最重要的不是溫度…)
※住むこと自体は違法ではありません
私も頂樓加蓋トラップに引っかかったことがあるよ!
体験談
条件は全クリア、更にはアイランドキッチンで家賃も控えめというとても魅力的な物件を発見したときのことです。
その物件は獨立套房、樓層6/6Fとなっていました。
「最上階なんてめったにない!ラッキー!」と見に行ったら頂樓加蓋だったのです。
つまり正しくは公寓、樓層6/5Fということですね。
- あまりにも好条件な物件は頂樓加蓋を疑ってみる
- 頂樓加蓋を借りるならリスクを考えて
- 壁や屋根の材質は要チェック
住んでみると意外と快適?
ここまでは頂樓加蓋のデメリットをお伝えしてきましたが、実際に住んでみると意外と快適!という方もいらっしゃいます。
今のところは立ち退くように言われる可能性もかなり低いようです。
ディープ台湾ブロガーのお二人が頂樓加蓋での生活の様子をシェアしてくださっているので、そちらもぜひともご覧ください。
Maeさん(@qianheshu)のブログ(にじいろ台湾)↓
Rieさん(@rieasianlife)の台湾屋上日記↓
注意5:管理費込みか記載されていない場合も
591には管理費の欄がありますが、そこに無記入の場合は事前に確認したほうが無難です。
サイトには書いていないのに、いざ契約という時に管理費が上乗せされることがあるからです。(家賃に管理費込みの場合もある)
大家からすれば、管理費は収入にはならない(管理会社に流れる)のでどうでもいいことです。
しかし入居者にとっては毎月の出費になるわけですから、管理費がかかるのであればしっかり書いておいてほしいものです。
また、少しでも怪しいと思ったら管理費の用途が何なのかはっきりさせておきましょう。
体験談
管理人もいないし、ゴミ回収サービスもなければ手紙も届かない物件でもそこそこの管理費を要求されたこともありました。
大家がちょろまかそうとしていることも十分あり得ます。そういう大家からは借りないのが吉です。(借りてひどい目に遭いました)
- 内見予約時に管理費を確認
- 本当にマンション管理が行われているのかしっかり確認
注意6:訳あり物件
591に長く残っている物件は何かしらの問題があると考えていいと思います。
写真ではわからなくても、内見してみると「あ〜なるほどね〜これは借りないわ」という瑕疵があることがほとんどです。
体験談
以前内見した物件でずいぶん長い間借りてがつかずに残っているのがあります。
築浅、駅ほぼ直結、家賃もそこそこなのですが、全部屋お墓ビューでした。
決定的なマイナスポイントがあっても591に書かれることは無いので、行って見ないとわからないんですね。
逆に良い物件は掲載から数時間で無くなることもあります。気に入った物件があったらすぐに電話をかけましょう。後でかけようと思っているうちに先に契約されてしまったケースが何回もありました。
- 毎日591をチェックして物件の動きをチェック
- 長く(一週間くらい)残っている物件は訳ありの可能性大
- 気に入った物件は即内見予約を
クセモノ不動産屋、大家、ご近所さん
いくら部屋が良くても、人柄が良くないと契約する気が起きません。何か問題があった時に解決してくれそうにないですからね。
クセモノ不動産屋
- やる気のない不動産屋「俺、夜は家帰って飯食うから平日17:00以降は内見無理」
- 内見予約の時間を過ぎても現れず、電話をかけてみると寝起きの不動産屋
- 接客する気のない口調の不動産屋「あ”ぁん?何言ってるか聞こえねーんだけど」
などなど、仕事したくなさ全開の不動産屋が多いのです。特に初めて電話する時はイライラした口調の不動産屋が多いように思います。
基本的に電話は夫がかけるのですが「対応がダメ、内見行かなくていいや」となることもあってなかなか前に進みません。
クセモノ大家
私達がこれまで借りてきた部屋の大家達は以下のような感じでした。4軒中3軒はクセモノというなんとも高確率。
2017−18年 満期で退去
悪い人ではなかったのですが、どうも話が通じにくい人でした。
私「頻繁に火災報知機の誤報が鳴るのは前から?」→大家「古いから」
「シャワーのお湯が出なくなるのどうにかならない?」→「古いから。取り替える予定は無い」
「トイレ流れないのも?」→「そういう仕様」「契約更新しません」→「なんで!?」
なんでって…😥
— ジャムサンド (@jamjamsand) January 11, 2018
2018年 3日で退去
壁が極薄で隣の声が筒抜けなのを事前に知らせてくれなかった大家です。
ビニール袋がカサカサする音まで聞こえました。夜はもちろんお隣夫婦の営みの声が丸聞こえなので耐えられずに退去しました。
こちらの中山La Vieという家ですが、大家が重大な欠陥の告知を怠ったということで押金全額返金、違約金無しで退去しました。 https://t.co/7S0CclW9LG
— ジャムサンド (@jamjamsand) February 12, 2018
2019年 契約後、入居せずに解約
今世紀一酷い大家夫婦でした。これ以上酷いことは起きないよう願いたい。
【クソ大家 ポンコツ物 件実名報道2019】
マンション名:畫琚(2017年)
住所:北投區吉利街149巷(15號2F)解約理由:ガスが漏れているのに大家が住めると言い張る、マンション管理が半放棄状態なのを隠そうとしていた、他の部屋もガス漏れしていた pic.twitter.com/eYdvAZEZUc
— ジャムサンド (@jamjamsand) March 17, 2019
こうして見ると、年々酷くなってきていますね😇
ちなみに台北に越してきた最初の家は上の家族がうるさすぎてノイローゼになって引っ越しました。
なるべく不動産屋を通す
同じ物件でも大家と直接契約案と不動産屋を通す案の2パターン出ていることがあります。その場合は不動産屋を通す案を強くおすすめします。(もちろん、やる気のある不動産屋なら)
大家と直接契約の方が仲介料がかからないため安く済みます。でも、問題が起きた時に間に入ってくれる人がいないと往々にして入居者の方が不利になります。
悪質な大家に当たってしまうと金銭的にも精神的にも甚大なダメージを被ることになります。
ただの一日も住んでないのに13万円ぶっ飛んだこともあったよ・・・(2019年のクセモノ大家参照)
最後に
異国で部屋を借りるというのは、当たり前ですが日本とは勝手が違います。私は台湾での部屋探しはギャンブルだと思っています。
ですが、事前のリサーチを抜かりなくやっておけば、失敗する可能性を低くすることができます。
他ブログでも部屋探しの体験談や591の使い方などを紹介している方がいるので、そちらも隅々まで読んでおくといいと思います。
どうい良い部屋で穏やかな生活が送れますように!
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