世界不思議発見!でも紹介されていた台湾タイル博物館(花磚博物館)です。
この私設博物館が開館するまでの由縁はありがたいことに日本語で説明があります。館長が寄稿した日本経済新聞が館内に貼ってあります。
以下新聞記事を要約しつつ写真と共に博物館を紹介していきます。
マジョリカタイルは日台文化の融合のしるし
台湾では日本統治時代末期の1915〜35年に建造された家に富の象徴としてマジョリカタイルをはめ込むのが流行っていたそうです。
かつてタイルは高価なものだったため、装飾として使える量も限られていました。台湾では屋根の一番高い位置にタイルを貼ってステータスシンボルとするのが主流だったようです。
出典:台灣花磚博物館FB
しかしタイルを施した古民家が町の再開発と共にどんどん取り壊されていってしまいます。そこで取り壊し前の古民家からタイルを保護する活動を仲間と始めた館長。
この博物館には館長たちが20年かけて保護してきたタイルたちが詰まっています。
家に貼られていた現役時代が垣間見えるのもまた良い・・・
マジョリカタイルのデザインが意味するもの
当時のタイルは日本から輸入したものもあれば、台湾で台湾人の職人さんが手掛けたものもありました。
台湾独特のデザインとして以下のようなものがあります。
ザクロ、桃、パイナップルなどの果物:五穀豊穣
ハス:清らかさ
ユリ:生涯を共に
麒麟や龍などの幻の動物:崇高さ
麒麟と龍は残念ながら博物館で撮ってきた写真の中には見当たらず、上の写真は台湾の方のブログからお借りしました。
さすが幻の動物だけあってなかなか見つからなかった
マジョリカタイルグッズもたくさん!
博物館の中心にグッズが並べられています。全部欲しくなってしまうので気をつけてください!
このタイルミラーは本当に本当に欲しかった・・・
義実家暮らしで置く場所がないので諦めました。自分でインテリアを楽しめる環境になったら買いに行こうと決意したのでした。
嘉義まで行けないという方は
台北でもマジョリカタイルグッズが手に入るよ!
西門紅樓
MRT西門駅近くにある「西門紅樓」に台湾タイル博物館のグッズが売っているそうです。
永康街
台湾タイル博物館のものではありませんが、台湾文化を落とし込んだグッズとしてマジョリカタイルのピアスやステッカーなどは台北のお土産屋さんなどで手に入ります。
永康街のお土産ショップでもマジョリカタイルグッズを見かけたよ!
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華山1914文創園區
このコースターは華山1914文創園区で買って日本の友達に贈りました。玄関に置いてカギや小物を乗せる用として使っているみたいです。
上階も魅力全開な台湾タイル博物館
タイルの美しさはさながら、上の階のインテリアにも心惹かれました。
台湾タイル博物館は阿里山ヒノキを使った木造。木材は嘉義最後の老舗木材屋が取り壊される際に、ありったけのお金を集めて一部を買い取ったそう。
上がっていくと、なんとベッドやバスルームが。これも展示用?と思ったのですが、バスルームに温水器がついています。使いかけのDOVEも置いてありました。
むむっ!素敵空間に泊まれるの?
宿泊できるチャンスあり?!
一般の宿泊客は受け入れてはいませんが、嘉義のアート団体であれば宿泊の申請ができるみたいです。
たまにFacebookで宿泊抽選も行っているそうです。
台湾タイル博物館の見学が終わったらぜひ裏にも回ってみて!
台湾タイル博物館は博物館とは言っても家々に挟まれこぢんまりとしています。車で探していたら見逃してしまったくらい町並みに馴染んでいます。
博物館の裏側に線路が通っています。この線路沿いの風景がなんとも味があって私は好きでした。(民家ばかりなのではっきり見える写真は掲載しないでおきます)
散歩がてら線路をたどって行くと「鐵道車庫園區」があるよ!
台湾タイル博物館 まとめ
博物館に展示してある膨大な量のタイルたち。あれらのコレクションを始めた理由が20年前に思いを寄せいていた女性との話題作りのためだったというのが胸アツ。そして今その女性は奥様となられたとそうですよ。
こんなストーリーを読んでからタイルを見ていると幸せのおすそ分けしてもらっているようでした。
台湾タイル博物館の基本情報
住所 | 嘉義市林森西路282號(嘉義駅から徒歩約10分) |
開館時間 | 水〜日曜日、10:00-17:30 月、火曜日が祝日の場合開館 |
入場券 | 50元 100元以上の商品を購入すると50元引き |
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