この記事は 台湾大学華語中心③中級クラス授業レポ (クラス分けテキトー事件) から続いています。
台湾大学中国語センターに関するレポは他3記事あります。語学学校を検討中の方はぜひあわせてご覧ください。
台湾大学華語中心①特徴・メリット・デメリット
台湾大学華語中心②申請の流れとクラス分けテスト内容
台湾大学華語中心③中級クラス授業レポ (クラス分けテキトー事件)
最上級クラスレポ
<使用教材>
教科書は使わず、ネットニュースなど。
國會力促打包剩食 挑戰法國人習慣心態 | 國際 | 中央社 CNA
打擊快時尚!法國立法禁止服飾業拋棄新衣 | 魯皓平 | 遠見雜誌
中國反分裂施壓更名台灣 一次看懂 | 兩岸 | 重點新聞 | 中央社 CNA など
<クラスメイト>
・中国語歴1年以上
・繁体字が読めない、漢字が苦手な人が半数
・2か月前に漢字を始めたばかりの人も
・日常生活で使う単語(洗手乳、打卡など)もままならない
<授業>
・漢字の意味や成り立ちの説明が多い
・漢字が苦手な生徒に合わせるためディクテーションが自然消滅
・声調がめちゃくちゃでも直さないので合っているかわからない
・それなのにスピーキングテストがある
中級クラスの内容に比べるとポリティカルで難易度が上がっているように見えますが、単語は日本人にとっては中学生レベルくらいのばかり。
それらを説明するのに時間を費やしていたので、日本人なら中級と高級の単語にはレベルの差は感じないと思います。
▽「聚」と「眾」の違いの説明。
▽声調違いの漢字の復習(画質悪くてすみません)
▽最高級レベルでこういう感じです。
最上級クラスのレベルが想像以上に低かった
最上級レベルでこの内容はさすがに嘘だろと思い、初日の授業後、先生に確認してみました。

あの・・・ここはまだ漢字の説明が必要なようですし、
最上級ではないですよね?

このクラスが一番上よ
あなた、中国語がネイティブレベルだと言いたいの?

ネイティブレベルじゃないから来てるんですよ・・・
でも漢字はネイティブとも言えます。だから説明が多すぎるように感じます。

漢字の説明が多い?
マンツーマンじゃないんだから!
みんなバックグラウンドが違うの!

バックグラウンドが違うからこそのクラス分けですよね?

とにかく今期はこのクラスが最高レベルなんだから、嫌なら辞めれば?
ということで、にっちもさっちもいかなくて漢字ができない最上級クラスに三か月通いました。

こんなことなら返金して他の大学に通いたかった・・・
もうこの時には返金締め切りが過ぎていたのでどうにもできず。
台湾大学中国語センター(華語中心)がおすすめできない理由
合うクラスが無かったら人数合わせ要員にされる?
クラス分けテストと面談を経て、中国語歴9年の私がなぜか歴半年の子たちのクラスに入れられたわけですが、通っているうちにその理由がわかりました。(経緯は台湾大学華語中心③中級クラス授業レポ (クラス分けテキトー事件) をご覧ください)
漢字初心者の最上級クラスメイトが「面談では中級って言われたんだけど、努力するからお願いしますって最上級クラスに入れてもらった」と。
面談では高級と言われたのに中級に入れられた私と真逆・・・彼と私のクラスをトレードしたのでしょう・・・
クラス分けの基準は実力ではなく通学歴重視
台大への通学歴が長い人は最高級クラスにすんなり入れてもらえるようですが、新入りは無理だと念を押されました。
新入りのバックグラウンドは何も考慮してもらえないみたいです。

それじゃあクラス分けの意味がない・・・
レベルコントロールが下手(発話時間が極端に少ない)
中級でも高級でも基本的にずーーーっと説明を聞いている状態でした。語学の授業なので、発話する時間が欲しかったです。
例えば単語の授業でも以下の二通りで難易度がコントロールできます。
- 単語で文を作らせる(難易度高)
- 単語の説明を聞く(難易度低)
大学の講義のような後者のやり方だと物足りなく感じますし、聞いているだけではわかったつもりになってしまいます。
特に高級はリーディングが中心で、漢字が得意な日本人には時間の使い方が勿体ないです。初級では話す機会を多くしていると先生が言っていました。

読むだけなら家でできるのに・・・
漢字の解説が地獄
台大ではおそらくどのレベルでも漢字(単語)の解説からは逃れられません。
前に通っていた他大学の華語中心では「単語は対訳を見ればわかるから長々と説明しない」という方針だったので、漢字の説明にうんざりすることはありませんでした。
台大では懇切丁寧に一つ一つ、どんだけやんのーーー!?!?ってくらい説明してくれます。私が当たった三人の先生が全員そうだったのでもしかするとそういう方針で揃えているのかもしれません。
こうなると日本人の「漢字がわかる」というアドバンテージが見事に殺されてしまいます。
中国語を勉強する上で漢字は肝ですし、非漢字圏の生徒ならありがたいことでしょう。でも日本人には苦痛でしかありません。
誰も信用できない
漢字の説明が多すぎやしないかと先生に言ったあとで、教師控え室から私のモノマネをしているのが聞こえました。
他の先生も一緒になって「うざ~い」と嘲笑していました。ガラス一枚で隔てただけの部屋なので、生徒が通る廊下まで筒抜けです。
その後もちょくちょく先生方が廊下で生徒の悪口を言っているのを目にしました。なぜ他の人に聞こえる声で言うのか理解に苦しみます。こんなことなら中国語なんてわからない方がよかったとも思いました。
また、事務所の人もあちらから何かお願いしてくる時は猫なで声なのに、こちらからお願いすると露骨に面倒そうにする上にろくに話も聞いてくれなくて疲れました。

バイトで来ている学生の方がよっぽど取り合ってくれる!
台湾大学中国語センターをおすすめしない理由まとめ
私は運悪くとても残念な三ヶ月でしたが、半年や一年通い続けている方もいるわけですから、満足のいく語学留学を送れている方が大半かと思います。
通学時期やクラスメート、レベル、先生などの要因によって同じ学校でも受ける印象は変わってきますし、この記事に書いたことが全てではないとも思っています。
台湾での語学留学の様子はブログでシェアしている方がたくさんいるので、ぜひ色々な方の意見を参考にして、実り多い留学にしてください!!!!!
台湾大学華語中心シリーズ
なるべく客観的に台湾大学華語中心のメリットとデメリットについてまとめたものはこちらです。
入学申請からクラス分けの内容などはこちらです。
台湾へ語学留学に来る前にふまえておきたいことはこちら。
中国と台湾の中国語は何が違うのか、などについてまとめています。
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